サイエントロジー教会は、さまざまな活動で活気にあふれています。各サイエントロジー教会は、数多くの宗教サービスと教材を提供します。それらを通して人々はサイエントロジーを学ぶことができます。以下は、サイエントロジー教会の構内で行われていることの一部です。
パブリック情報センター
これは訪問者のための展示コーナーです。マルチメディアを駆使した展示パネルがいくつも設置されており、サイエントロジーについて、教会の地域貢献活動について、また社会福祉事業についての基本的な情報が得られます。見学者は自分の好きなようにパネルを見て回ることができ、ダイアネティックス、サイエントロジー、教会の地域貢献活動について知ることができます。
テスト
無料テストは、すべてのサイエントロジー教会で受けることのできる入門サービスのひとつです。その結果を見ることで、自分自身について、また向上の余地のある領域について知ることができます。テストの結果に応じて、その人が人生を向上させ、状態をより良くするのを手助けするために、教会では一連の入門コースを用意しています。
オーディティング(聖職者カウンセリング)
オーディティングは(「聞く」という意味のラテン語「audire」から来ている)、精神を取り扱うカウンセリングであり、サイエントロジー宗教における核となる宗教的実践のひとつです。このカウンセリングを行う聖職者は「オーディター」と呼ばれます。オーディターとは「聞く人」という意味です。オーディティングは、教会員に対して一対一で施されるカウンセリングです。オーディティングを通じて個人を向上させるトレーニングを受け、資格を認定されたサイエントロジーのオーディターが行います。オーディティングにはまた、サイエントロジーのオーディターが集会の場で教会員のグループに対して行う形式のものもあります。これはグループ・オーディティングと呼ばれます。
どのサイエントロジー教会にも、精神を取り扱うこのカウンセリングのために用意された部屋があります。
トレーニング
トレーニングは、サイエントロジー宗教における第2の核となる宗教的実践です。
サイエントロジー宗教の教典は、L. ロン ハバードによって書かれた、または話された言葉から構成されています。この宗教の教義によると、サイエントロジーで得られる精神性の成長の5割は、この教典の勉強とその適用によって達成されるとしています。サイエントロジストは、L. ロン ハバードの書籍、講演、フィルム、その他の文献を、それらを勉強するために設置されたコースルームで勉強します。教会のコースルームをのぞいてみると、生徒たちがハバードの文献を勉強し、彼の講演を聞いている様子や、学んでいる原理を適用している光景を目にすることでしょう。
どのレベルにいる生徒も、チェックシートと呼ばれるものを利用して、サイエントロジーの原理を自分のペースでひとつひとつ学習していきます。チェックシートは、特定の主題を学ぶ順序を示したものです。チェックシートには、生徒が理論を知るだけでなく、データを適用することもできるように、文献を読む課題に加えてドリルや実践も含まれています。L. ロン ハバードの作品を勉強することは、サイエントロジストの生活の一部になっているだけでなく、彼らの精神的な成長に欠かせない要素のひとつとなっています。
技術トレーニング・フィルム
L. ロン ハバードの著作と講演に加え、技術トレーニングのフィルムも、サイエントロジー宗教の教典の重要な部分を構成しており、サイエントロジストはこれらを精神的成長の一環として勉強します。L. ロン ハバードは、入門から上級までのサイエントロジー宗教のさまざまな側面を題材として、84本のフィルムの脚本を書きました。また、彼の講演を収録したフィルムもいくつかあり、教会で視聴できるようになっています。
サイエントロジーの宗教サービスと儀式
すべてのサイエントロジー教会に、宗教サービスと儀式用のチャペルがあります。
毎週日曜日には、チャプレンが誰でも参加できる宗教サービスを行っています。このサービスは、サイエントロジーを初めて知った人にこの宗教を紹介し、精神的な意識を向上させるための第一歩を踏み出す機会となります。サイエントロジストにとっては、集会の中でサイエントロジー宗教の原理をあらためて理解し、確認する機会となります。
他の宗教と同様、サイエントロジーにも結婚式、命名式、葬儀があります。どの儀式にも、サイエントロジー特有の世界観と、個人が精神的な存在であることを再確認する要素が含まれています。
金曜日の夜に催される修了式は、サイエントロジーにおけるもうひとつの伝統です。教会のスタッフと教会員たちが集い、その週にオーディティングのステップやトレーニングを完了した人たちを称えます。
またある時は、チャペルに入るとグループがL. ロン ハバードの講演録音を聞いていたり、集会を開いていたり、教会員や地域住民のためのオープン・ハウスが催されたり、異宗教合同の式典や集会などが開かれていることもあるでしょう。一言で言えば、チャペルはさまざまな用途のために使用される集会場なのです。
地域貢献と社会福祉事業
すべてのサイエントロジー教会は、教会が推進するさまざまな地域貢献活動や社会福祉事業を調整する拠点となっています。
教会とその教会員たちは、人々を助けることに熱心に取り組んでおり、さまざまなタイプの活動を通じて援助を提供しています。こうした事業には、薬物防止キャンペーンや人権教育への取り組みに加え、L. ロン ハバードが開発した薬物リハビリテーション、読み書き能力、犯罪者更生、モラルの回復の手法を用いた社会改善活動などがあります。サイエントロジー・ボランティア・ミニスター・プログラムは、教会員が災害時の救援ボランティアなどの援助活動を行う事業です。教会はまた、上記のような教会の活動と同じ目的を持ち、サイエントロジストと連携している地域社会のグループが教会員と集う場所にもなります。